Google Workspace メールシステム更新に伴う注意事項(2019年)
情報メディア基盤センターでは,2019年12月にメールシステム(Webメール含む)を移行します.このページでは移行に関連する事項について説明します.
移行スケジュール
2019年11月18日から新しいメールシステムが利用できるようになります.利用者の方々は,12月4日までに新メールシステムに移行して下さい.具体的な移行手順については後述します.12月4日までは新旧どちらのメールシステムも利用できます.12月4日以降は,旧メールシステムは利用できなくなります.必ずこの日までに新メールシステムに移行して下さい.
日程 | 内容 |
---|---|
11月18日(月) | 新メールシステムへの移行開始 |
11月18日(月)〜12月4日(水) 14時 | メールシステム移行期間.新旧メールシステム利用可 |
12月4日(水) 14時〜 | 旧メールシステム停止 |
概要
新しいメールシステムはGSuiteへ変更になります。詳しくはこちら。
システムの変更に伴う、同じ点・変更点は以下の通りです。
前システムと同じ点
項目 | 内容 | 補足 |
---|---|---|
IMCが提供するメールアドレス |
ユーザID@edu.tut.ac.jp 教職員(例):yy999@edu.tut.ac.jp 学生(例):y99999@edu.tut.ac.jp |
そのまま利用できます. 卒業・退職後も利用できます. |
特殊なアドレス ※移行前に保有している方が対象 |
name@tut.jp name@tut.ac.jp |
そのまま利用できます. 卒業・退職後も利用できます. |
部局/系のメールアドレス/エイリアス | name@**.tut.ac.jp | そのまま利用できます. 利用可能期間は各部局のポリシーに則ります. |
システム切替に伴う変更点
項目 | 内容 | 補足 |
---|---|---|
G Suite用終身メールアドレス | family.(middle.)first.**@tut.jp | 新規に利用できます. 卒業・退職後も利用できます. 自分のメールアドレス確認方法はこちら. |
G Suite用メールアドレス | family.(middle.)first.**@tut.ac.jp | 新規に利用できます. 在学・在職中のみ利用可能です. 卒業・退職後は利用できません. ローカルパートは@tut.jpと同じです. |
WebメールURL | https://gmail.com | ログイン方法はこちら. |
新システムメールサーバ | 11月12日(火)から利用可能 | 11月12日(火)時点において,全てのメールデータを新システムへコピーしています.
注意点はこちら. |
メールボックス容量 | 制限なし | 容量の制限がなくなります. |
メール送信サイズ・受信 サイズ上限 |
25MB/1メール | 1メールあたりの送受信メールサイズ上限は50→25MBに変更されます. |
メール転送設定 メールサーバにコピーを残す設定 |
https://gmail.comにログインし設定 | 設定は引き継がれないため,再設定してください |
メールを閲覧する推奨環境について
2019年度後期から,本学のメールシステムは,オンプレミスメールシステムから,G Suite のクラウドメールシステムに移転します.これはいくつかの利点があります.
- クラウド上のシステムですから,オンプレミスなシステムに比べて,トラブルによる停止時間はかなり短くなることが期待されます.
- ウイルスメールや spam メールのフィルタリングについて,G Suite の高性能なフィルタリングシステムを利用することができます.
- メールボックスの検索などが非常に高速です.
それに対して,以下のような欠点もあります.
- クラウド上の非常に一般的なメールシステムであるがために,フィッシングの被害に遭いやすくなります.この問題を解決するため,職員証またはスマートフォンを利用する多要素認証が必須となります.
- GSuite のクラウドメールシステムは,従来のメールシステムとは,かなり使い方の発想が異なります.特に,メールボックスは,GSuite 上ではラベルという考え方に変わります.そのため,使い方を見直していただく必要が発生します.
以上の理由から,情報メディア基盤センターではメールを閲覧するための環境として,ウェブブラウザまたは専用アプリを利用することを推奨します.
メールシステムの移行手順
メールシステムの利用方法ごとに移行手順が異なります.ご自身の利用方法にあった手順を参照下さい.
Webメール利用者
これまでWebブラウザから https://mail.imc.tut.ac.jp/ でメールシステムを利用していた方向けの手順です.
新メールシステムでは,WebメールのURLが https://gmail.com に変更になります.こちらを参考に新メールシステムにログインし,引き継がれない項目を設定して下さい.
メールクライアント利用者(IMAP)
これまでThunderbirdなどのメールクライアントからIMAP(メールサーバ上に全てのメールを保存する方式)でメールシステムを利用していた方向けの手順です.
これまでIMAPを利用していた場合は,お使いのメールクライアントに新しいアカウントとしてG Suiteを登録して下さい.登録手順はこちらを参照して下さい.
メールクライアント利用者(POP3)
これまでThunderbirdなどのメールクライアントからPOP3(PCに全てのメールを保存する方式)でメールシステムを利用していた方向けの手順です.
これまでPOP3を利用していた場合は,お使いのメールクライアントに新しいアカウントとしてG Suiteを登録して下さい.登録手順はこちらを参照して下さい.
(もし必要であれば)その後,旧アカウントのメールを新アカウントに移動して下さい.
旧メールシステムからの移行に関する注意点
メールデータ
WebメールまたはIMAPで旧メールシステムを利用していた場合,メールデータは全てコピーされています.旧メールシステムのデータは「old」というラベルの下にコピーされます.例えば「重要」というフォルダ名だった場合「old/重要」というラベルになります.
ただし次の条件のいずれかを満たすメールは,Gmailの仕様上移行できません.
- 容量が25MB以上のメール(メッセージと添付ファイルの合計)
- 実行可能ファイル(exe, batなど)が添付されたメール
- 「ゴミ箱」「迷惑メール」内のメール
メール転送
旧メールシステムではプロファイルメンテナンスから転送先を設定していましたが,新メールシステムではメールシステム内で設定するように変更になります.メール転送設定は自動移行されませんので,ご自身で必ず設定して下さい.転送設定方法はこちらを参照下さい.
卒業生や退職者のメール転送設定を変更したい場合は,情報メディア基盤センターまでご連絡下さい.
その他
Webメールにて設定した次の情報は移行されません.新メールシステム上で改めて設定して下さい.
旧メールシステムのスパムフィルタで設定したホワイトリストやブラックリストの設定は移行されません.新メールシステム上でフィルタとして改めて設定して下さい.
GSuiteについて
本学で契約しているサービスはG Suite for Educationです.
同サービスのデータ保護およびプライバシーに関する一般的な情報は下記URLを参照して下さい.
https://edu.google.com/intl/ja_ALL/why-google/privacy-security/
クラウドサービス利用時によく懸念される事項に関しては次のとおりです.
データ所有権
データの所有権は大学にあります.Googleは所有権を持ちません.
セキュリティ
G Suiteは,情報セキュリティに関する国際規格 ISO/IEC 27001 の認証を得ています.
G Suiteの各サービスとの通信はすべて暗号化されており,盗聴されることはありません.
各ユーザのデータは論理的に分割され,アクセス許可を持たない他のユーザはデータにアクセスできない仕組みになっています.
プライバシー
G Suite は,クラウドサービスの個人情報取扱に関する国際規格 ISO/IEC 27018:2014 の認証を得ています.Google は,Gmail などのコアサービス利用時に収集した情報を広告目的で利用することはありません.
G Suiteの利用を通じてGoogleが収集する情報の内容および利用目的の詳細は,下記を確認して下さい.
サービスの可用性
99.9%以上の可用性が保証されています.
データ保護
データは,複数のデータセンターに設置された複数のサーバにレプリケーションされます.
これによって,障害によるデータ消失が発生しないように配慮されています.
以上の事項は利用者が適切にユーザアカウントを管理している場合に限ります.パスワードの使い回しやセキュリティアップデートの未適用など,認証情報およびデバイスが不適切に管理されている場合は,その限りではありません.本学の情報セキュリティポリシーにも定められているとおり,これらの管理責任は利用者が負います.
Q&A
こちらを参照下さい.