ホスティングサービス 共通サーバに関するFAQ
このページには,共通サーバに関するFAQが記述されています. 共通サーバの利用開始前の質問・要望は, supports@imc.tut.ac.jp にメールを送ってください. 共通サーバの利用開始後の質問・要望は, jointserver-users@lists.imc.tut.ac.jp にメールを送るか,このページに追加してください.なお,jointserver-users(共通サーバ申請時の管理者が登録されています)のメーリングリストへの登録・退会は, desk@imc.tut.ac.jp 宛てにメールを送ってください.
全体
サーバ利用料金はいつから課金されますか?
2008年7月から課金されます.
サーバ利用料金はいくらですか?
ウェブサーバのみに課金します.月額2,500円です.
ただし,事務手続き簡素化のため,請求は年1回にまとめてさせて頂きます.
なお,以下のような特例があります.
- 利用開始日から,最初の半年間は利用料金は頂きません.この間に,移行作業やテスト利用をお願いします.
- 「新たに」設置される系・センターなどが利用を申し込まれる場合は,その系・センターの設置日を利用開始日と見なします.つまり,新設までの準備期間と新設後の半年間は,利用料金を頂きません.
サーバの管理作業を丸ごと委託できるのですか?
いいえ,全ての管理作業をセンターでお引き受けするわけではありません.
サーバを維持・管理する作業は,その対象範囲によって以下の4つに分けられます.
- ユーザサポート (例: ドメイン構成員のメーラ・ブラウザの設定)
- コンテンツの維持管理 (例: メールアドレスの登録,ウェブページの更新,DNSの登録)
- システムの維持管理 (例: サーバソフトウェアのセキュリティフィックスの適用)
- ハードウェアの維持管理 (例: サーバ本体の更新,無停電電源装置のバッテリー交換)
共通サーバでは,この4つの作業の内,「システムの維持管理」「ハードウェアの維持管理」の部分について,センター側でお引き受けします.「コンテンツの維持管理」および「ユーザサポート」については,利用者に行って頂きます.
なお,「システムの維持管理」では,共通サーバで標準として提供しているソフトウェアのみを対象とさせて頂きます.共通サーバの利用者が独自にインストールしたソフトウェア(CGI など)は,対象に含まれません.
停止期間はどれくらいですか?
- 夏春の全学停電に伴う停止.それぞれ2日〜3日程度.
- その他,やむを得ないメンテナンスにともなう停止.
設定
共通サーバ上のサービス(ウェブサーバ・メールサーバなど)を利用するためには DNS を,どのように設定したら良いですか?
共通サーバ上の DNS サーバを利用する場合は,/DomainNameServerを参照してください.
自前の DNS サーバを運用している場合,または,上位ドメインの DNS を利用している場合は,以下の設定が必要です.
- ウェブサーバ
- ウェブサーバの名前の A レコードを,こちらから連絡した IP アドレスに向けてください.
- メールサーバ
- 利用したいドメインの MX レコードを mx0.imc.tut.ac.jp および mx1.imc.tut.ac.jp に向けてください.
- メーリングリストサーバ
- メーリングリスト管理用ウェブインターフェースを指す A レコード(または CNAME レコード)を,こちらから連絡した IP アドレスに向けて下さい.
具体的には,利用したいドメイン(例: example.imc.tut.ac.jp)を管轄している DNS サーバ(例: ns0.imc.tut.ac.jp)の正引きを,以下のように設定してください.
- ウェブサーバとメールサーバおよびメーリングリストサーバを利用する場合
example IN A <こちらから連絡したIPアドレス> IN MX 10 mx0.imc.tut.ac.jp. IN MX 20 mx1.imc.tut.ac.jp. www.example IN CNAME example lists.example IN CNAME mailman.imc.tut.ac.jp.
- ウェブサーバとメールサーバを利用する場合
example IN A <こちらから連絡したIPアドレス> IN MX 10 mx0.imc.tut.ac.jp. IN MX 20 mx1.imc.tut.ac.jp. www.example IN CNAME example
- メールサーバとメーリングリストサーバを利用する場合
example IN MX 10 mx0.imc.tut.ac.jp. IN MX 20 mx1.imc.tut.ac.jp. lists.example IN CNAME mailman.imc.tut.ac.jp.
- メールサーバのみを利用する場合
example IN MX 10 mx0.imc.tut.ac.jp. IN MX 20 mx1.imc.tut.ac.jp.
- ウェブサーバのみを利用する場合
example IN A <こちらから連絡したIPアドレス> www.example IN CNAME example
既存ドメインの移行手順は?
ウェブサーバについては,http://<希望したドメイン>/ だけでなく,http://<こちらから連絡したホスト名>/ でも参照できるよう設定されています.
メールサーバについては,各ユーザのエイリアスを適切に設定してやれば,切り戻しはいつでも可能です.また,テスト時には username@<こちらから連絡したホスト名> というメールアドレスが使えます.
example.imc.tut.ac.jp の利用を申し込んだ場合の移行手順を,以下に示します
- 共通サーバ利用申込
- ウェブサーバの移行準備
ウェブサーバのコンテンツをコピーし,テスト用のサイト(例: http://tutexample.js.imc.tut.ac.jp/ )で十分にテスト.
- なお,ウェブサーバは,テストが完了したとの申し出があるまで,学外からはアクセスできないようにアクセス制限されています.
- メールサーバの移行準備
- メールアドレスを登録.
共通サーバ管理CGIを使って,利用者を登録して下さい.
例えば,天伯太郎さんというユーザがいて taro@example.imc.tut.ac.jp というメールアドレスを希望しているとします.
- 天伯太郎さんが情報メディア基盤センターの端末等を利用する時には ex001 というアカウント名を使っているとします.
この場合は,ユーザ名を「taro」,アカウント名を「ex001」として,共通サーバ管理CGI中の「ユーザ名簿の編集」を使って登録して下さい.
登録すると,テスト用メールアドレス taro@tutexample.js.imc.tut.ac.jp が使えるようになります. taro@tutexample.js.imc.tut.ac.jp 宛にメールを送ってみて,天伯太郎さんのメールボックスに届くことを確認して下さい.メールボックスを使うための設定方法も参照して下さい.
共通サーバ管理CGIを使って,エイリアスを登録して下さい.
例として, tempaku@example.imc.tut.ac.jp というエイリアスを登録して,天伯太郎さん taro@example.imc.tut.ac.jp と天伯花子さん hanako@example.imc.tut.ac.jp の2人に同時にメールを送りたい,という場合を仮定します.
この場合は,「tempaku: taro, hanako」という登録を,共通サーバ管理CGI中の「メールエイリアスの編集」を使って登録して下さい.
登録すると,テスト用メールエイリアス tempaku@tutexample.js.imc.tut.ac.jp が使えるようになります. tempaku@tutexample.js.imc.tut.ac.jp 宛にメールを送ってみて,天伯太郎さんと天伯花子さんのメールボックスに届くことを確認して下さい.
- 移行時にトラブルが発生した場合に備えて,既存のメールサーバの設定を変更
- 既存のメールサーバのホスト名が,ドメイン名(例: example.imc.tut.ac.jp)そのものではなく,適切な別の名前(例: server.example.imc.tut.ac.jp)になっていることを確認.もしも,そのようになっていなければ,(i)メールサーバのホスト名を変更し,(ii)DNS の MX レコードを適当に設定して,「username@ドメイン名」宛のメールが既存のメールサーバに配信されるようにして下さい.
- 既存のメールサーバについて,「usernam@ドメイン名」宛のメールだけでなく,「username@既存メールサーバのホスト名」宛のメールも受け取るように設定を変更して下さい.
十分にテストして下さい.テスト完了の申し出があるまでは,共通サーバに,実際のメールアドレス(例: taro@example.imc.tut.ac.jp )宛のメールが届いても,単に既存のメールサーバに転送されます.
- メールアドレスを登録.
- 移行日時と手順を利用者に周知して下さい.
- 移行日時をセンターに連絡して下さい.その日時をもって,(i)ウェブサーバのアクセス制限を解除し,(ii)実際のメールアドレスの受信を開始します.
- 移行当日
- 既存のメールサーバを一時停止させて下さい.
- 上記の通り DNS の設定を変更して,共通サーバの利用を開始して下さい.
- DNS の設定が世界中に行き渡るまでには,多少の時間を必要とします.行き渡るまでの間は,既存メールサーバ宛にメールが届いてしまいます.この問題に対処するには2つの方法があります.第1の方法は,何もせずに,単に既存メールサーバを停止させておきます.送信元のメールサーバでは,既存メールサーバが停止しているために,しばらくスプールにメールを溜めておいて,後で再送する処置をとります.その再送処置までの間に DNS 設定が行き渡れば,特に問題はありません.第2の方法は,既存メールサーバの設定を変更して,既存メールサーバ宛に届いたメールを共通サーバ宛に転送するよう設定します.
DNSの移行には,さらに細かい手順が必要ですので,個別にご相談下さい.
ウェブサーバ
WebServer を参照してください.
メールサーバ
MailServer を参照してください.
DNSサーバ
DomainNameServer を参照してください.